僕は学生時代に約2年間ハワイに留学していて、その後仕事でも10年間ほど、ほぼ毎日英語を使っています。
たまに「どうしたら英語ができるようになるの?」と聞かれることがあり、いつも同じように答えているので、それを紹介したいと思います。
この方法は、
- 忙しい社会人の方
- 英会話学校や海外に行かずに勉強したい方
- お金をかけたくない方
にオススメです。
で、そのやり方というのは
「1分から3分の短い話を繰り返し聞き、言っていることを書き写す」
というのものです。この勉強法を「ディクテーション」といいます。
「1分から3分の短い話」の探し方ですが、Podcastがオススメです。
Podcastで、興味のあるトピックについて話しているものをなんでもいいので探します。
好きなチャンネルを「マイPodcast」に登録しておけますし、シリーズになっているものは次を探す手間も省けます。
それに、何より無料なのでとても優秀なリソースだと思います。
そしていよいよ聞き始めるのですが、最初は何言ってるかわからなくてちょっと苦痛です。でもここは我慢して聞き続けます。
10回、20回と聞き続けているうちに、だんだんところどころ単語がわかるようになってきて、話の内容もぼんやりわかるようになってくるはずです。
重要なのは「興味のある話」を見つけて聞くことです。全く興味のないことを繰り返し聞くのは正直しんどいですよね。
そして、ノートに何を言っているかを書き写し始めます。わかる単語だけを書き並べていくのも良いですし、スペルがわからなければカタカナで書いちゃってもいいと思います。
こうして書き写していくと、内容も把握できるようになり「言ってることを全部書きたい欲」に駆られてくると思います。
歌の歌詞などは「ここ、なんて言ってるんだろう」と強く思うので、この「全部書きたい欲」には適しているのですが、歌の歌詞というものはちょっと特殊ですし、英会話ができるようにするには、あくまでも話しているものを書き写すほうが良いと思います。
そしてさらに聞き続けます。100回なんて当たり前、くらいに聞き続けましょう。100回聞いてわからなければ200回聞いても300回聞いてもいいです。聞けば聞くほど内容がよくわかってきて、だんだんノートが埋まってきますし、何よりその話に愛着が出てきて、なんて言ってるか知らなきゃ気が済まなくなってきます。
そして「もう書き写すの限界」という時が来たら、このハードルは少し高いのですが、誰か英語ができる人を探して、その聞き続けたものを聞いてもらい、書き写してもらい、答え合わせをします。
そうすると、「あー、ここってそう言ってたんだ!」とちょっと感動して覚えることができ、単語を辞書で引いたり、文章を翻訳したりして意味もわかるようになり、全体の話が、ようやく全て把握できるようになります。
その後、改めてその話を聞き、また書き写してみましょう。それでも多分100%は書き写せないと思いますが、それで良しとして次に行きましょう。これを次々とやっていくうちに、繰り返し聞く回数が減っていっても書き写せるようになります。
この勉強法の良いところは、
- 自分の興味のあるトピックを自分で選ぶので聞いていてあまり苦痛ではない
- ちょっとした空いた時間に勉強できる
- 英語圏の人が「よく使う言い回し」をたくさん覚えることができる
- 100%なんて言っているかわかる話がどんどん増えていき、リスニング力・理解力に自信がつく
- お金がかからない
そして最も重要なこととしては、
「毎日必ずやる」
「最低でも一年間は続ける」
ことです。続けることって大変ですけどね。なので続けるために「興味のあるトピックを探す」のはとっても大切だと思います。
でもこれを続けていったあかつきには、頭が英語を「ひとつの言語」として認識して、英語を英語のまま捉えられるようになってきます。
また、英語で話している人が何を言っているかもわかるようになってきますし、英文も理解できるようになり楽しくなります。
将来的に英会話教室に行ったり、留学したりするにしても、まずはこの方法で英語を勉強するとベースの部分の英語力がめちゃくちゃ鍛えられると思います。
お金がかからず、今日からでも始められるこの方法、是非トライしてみてください (^^)
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