キングオブコント2017 決勝進出の成熟したアンガールズの魅力

いよいよ今週日曜日、10月1日に迫った「キングオブコント2017」決勝、今年は「アンガールズ」が決勝に残りました。3年ほど前から本格的にアンガールズのファンなのですが、この決勝進出は本当に嬉しく、この舞台でコントを観るのが楽しみです。今年でコンビ結成18年目で今もお笑い界トップの一組として活躍している成熟したアンガールズについて今日は記事を書きたいと思います。

アンガールズってどんなコンビ?

アンガールズはワタナベエンターテインメント所属で2000年結成のお笑いコンビで、メンバーは田中卓志さん(主にツッコミ担当、ネタ作り担当)と山根良顕さん(主にボケ担当)で、お二人とも広島出身で41歳です。田中さん山根さんともに180cm以上の長身で、手足が長く、痩せ型なので見た目のインパクトが強く、「キモカワイイ」コンビとも言われています。また、広島出身とあってお二人とも大の広島カープファンです。山根さんはご結婚されていて、女の子のお子さんがいらっしゃり、「イクメン」の本を出版されていたり、お子さんの写真やカープネタの多いご自身のインスタグラムのフォロワー数20万人という大人気のアカウントをお持ちでイクメンタレントの地位を確立されています。田中さんは独身で「知的で裕福だけどモテない」キャラが浸透していますが、実際の田中さんは相当ジェントルマンな方だと見受けられるので女性からの人気も高いのではないでしょうか。

「ジャンガジャンガ」のショートコントでブレイクし、コントのスタイルは、以前は山根さんの奇想天外でおとぼけな言動を田中さんがイジったり叱ったりするものが多かったですが、現在では田中さんの文学的・哲学的な世界観を昔ほどではないさりげない「おとぼけ感」で打ち出すネタが多い気がします。

隔月開催のアンガールズトークライブ「鉄人トーク」

去年までは毎月、今年からは隔月開催のトークライブ「鉄人トーク」。場所は「表参道GROUND」というライブハウスで行われます。席数は100席ほど、客層は30代以上の文化系な女性が中心です。このトークライブは2時間ほどで、前半はお二人による最近あったことなどのエピソード中心のトーク、後半は芸人さんのゲストを招いて「お笑いをはじめたきっかけ」等のゲストトークと、3本のショートコントをネタ作りから本番までを即興でするというものです。毎回、お二人が気になる芸人さんをゲストで呼ぶのですが、有名な方から若手の方まで様々で、今まで全くノーマークだった方も、お二人のフィルターを通して見ると好きになり応援したくなるから不思議です。2時間で一瞬の休憩しか挟まないライブですが、トーク内容がとても興味深く、ショートコント作りもゲストが若干戸惑いながら一緒に作り上げていく過程も楽しく、あっという間に終わってしまうほどです。「鉄人トーク」は次回2017年11月で121回。今年からは隔月になってしまいましたが去年までは毎月開催していたので実に10年にわたるトークライブです。多忙を極めているにも関わらず、100人ほどの小規模なファンの前で毎月(隔月)必ずトークライブをする姿勢もファンを大切にするお二人ならではの粋な計らいです。

前売り2,300円、当日2,500円の良心価格もアンガールズらしい優しい設定です。ローソンHMVでチケットが買えます。

単独ライブの完成度と成熟

2016年「ゴミにも息づく生命がある」

2017年「俺、、、ギリギリ正常人間。」

2年連続で下北沢「本多劇場」で単独ライブが行われました。2016年の前の開催は2009年だったので実に7年ぶりです。この7年間はテレビのお仕事に忙かったと容易に想像できますが、コンビが成熟するにつれ今一度劇場でコントライブを、それも以前よりも成熟したコンビにふさわしい進化を遂げたコントをたっぷり見せてくれるのは、ファンとしてはこの上なく貴重な機会でした。

近年の田中さんが書くコントは、比較的長めで、小説のようにストーリー性があるネタが多い気がします。それが故に、テレビ用に尺を縮めコンパクトにするには不向きなネタかもしれませんが劇場で観ると壮大な満足感が得られます。アンガールズのコントの根底にはいつも人間的な愛があり、観るといつも温かい気持ちにさせてもらえます。

田中さんは作家気質で哲学的で繊細な方なので、心の機微を描くのがとても上手だと思います。しかもただ機微をそのまま表現するのではなく、「おとぼけ」や「ドジ」的に落とし込んで表現しているので観ている方が小気味良く、思わず微笑んでしまい、スッと入ってきます。昔のネタはほのぼの系のネタが多かったように思えますが、最近では、ほっこり感は残しつつ、田中さんのソフィスティケイトされた世界観がコント全体に張り巡らされていて、しっかりと心に刻まれます。

DVDは完全保存版

2016年・2017年の単独ライブのDVDがそれぞれ発売されています。DVDはそれぞれのネタ、ネタとネタ間の「企画コーナー」などの映像とおまけで構成されています。あれだけ集中して劇場でみたコントを、DVDでも何度も繰り返し観てしまうほど、ひとつひとつのネタの完成度が高く、もう少しでセリフを覚えてしまいそうです。「俺、、、ギリギリ正常人間」のラストのロングコント「友達の彼女」は傑作中の傑作で、田中さんが彼女にプロポーズをするお話なのですが、ストーリーに感動してしまい、お笑いライブを観に行ったのに涙してしまい、初めての経験をしてしまいました(笑)。田中さんの素敵なお母様も毎回映像に登場し、ショートコントや企画コーナーの案を提案し、それをアンガールズが実践するのも思わずほっこりとしてしまいます。

アンガールズはお互いを尊敬し合うコンビ

お笑い芸人コンビの仲については当人同士にしかわからないものですが、それでも頻繁にトークライブに通ったり、DVDを観たりすると伝わってくるものがあります。アンガールズが世間に愛される大きな理由の一つは、田中さん、山根さんがお互いのことを尊重し合っていることが言動の端々から感じ取れるからではないでしょうか。山根さんは田中さんの文才やプロデュース力などの才能と、お笑いに対するストイックで繊細な姿勢を尊敬しているのがすごく良くわかり、ご本人もそれを恥ずかしがらず、隠さずに発言されますし、田中さんは表面上は山根さんのことをイジっていますが、「山根さんがいてこそのアンガールズ」というようにすごく大切に山根さんと接しているのが見て取れます。よくアンガールズは「ほんわか」しているコンビと言われますが、互いの尊敬が周りにも伝わり、その雰囲気が「ほんわか」しているように感じられるのではないでしょうか。

アンガールズの好感度

アンガールズの好感度はどこにあるかを考えた時、一番に思い当たるのは「自分たちのことをバカにできる」コンビというところです。自分のことをバカにできるのは簡単そうで、なかなかプライドが邪魔をして難しいことです。お二人とも「自分のことを笑えて、他人には優しい」人柄がにじみ出ていて、それが見ている人を優しい気持ちにさせて、好感が持てるのだと思います。また、トークライブの際もお客さんとインタラクティブにトークをする場面もあり、毎回必ず観に行きたくなるほど、お二人の魅力にハマってしまいます。

最近のアンガールズのコントを観ていない方は、是非チェックしていただきたいです。

成熟したアンガールズによる成熟した最上級のコントで、是非キングオブコント決勝で頑張っていただきたいです♪

以上、記事を読んでくださり、どうもありがとうございました (^^)

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