全米オープン2018 大坂なおみvsセリーナの決勝で起きたブーイングについて

オカベ坊や

こんにちは、オカベ坊や(@okabeboya)です。

大坂なおみ選手、全米オープン優勝おめでとうございます!

決勝では思わぬハプニングがいろいろと起きました。その中には観客による心無いあからさまなブーイングもあり、観ているほうも複雑になるような試合と表彰式でした。

大坂なおみ選手は完全アウェー

全米オープンのセンターコート「アーサーアッシュスタジアム」の観客席は約2万3千人のキャパ。それを埋め尽くすほとんどの観客はアメリカのスーパースターであるセリーナ・ウィリアムを応援し大坂選手にとっては完全アウェー状態。それに加えほとんどの選手がビビってしまうというセリーナ相手に、並のメンタルでは戦えないところ大坂選手は勇敢に戦います。

蓋を開けたら大阪選手の絶対的優勢

そんな状況にも関わらず大坂選手は冷静にプレーをし、得意のファーストサーブも好調であっという間に6-2で第一セットを先取します。

この頃なんとしても女王セリーナの勝利を目にしたい観客にストレスがたまり始めたような気がします。

第二セット序盤の波乱

第二セットになっても大坂選手の勢いは止まりません。しかしその時、主審がセリーナに対し「コーチングを受けていた」ことに対し警告をします。

これはセリーナのコーチがボックス席から、手でジェスチャーをしてセリーナに指示出しをしていたことに対する警告です。この「コーチング」は四大大会では禁止されている行為です(四大大会以外は可)。

しかしセリーナはこのコーチングを「見ていない」と主審に対し主張します。

セリーナのメンタル崩壊

元々大坂選手に圧倒的に押されてしまっていたセリーナは、この主審の理不尽(と本人は思っている)な警告に憤慨し

「私はズルいことは絶対にしない、ズルするくらいなら負けたほうがマシ」「謝りなさい」と異常なまでに主審や運営関係者に詰め寄ります。

おそらく、セリーナはコーチのジェスチャーを本当に見ていなかったのでしょう。いや、もしかしたら見えていたかもしれませんが、いずれにせよ自主的に起こした違反ではないので、警告を不服とし、自分をコントロールできないほどに抗議し続けます。

大坂選手に押されている苛立ちと、世代交代を感じるような図式の実感などや、もしかすると黒人女性への差別意識など、いろいろな感情が合間って、セリーナのメンタルがボロボロになっていきいます。

セリーナは自滅の一途をたどる

そんなメンタルで試合に集中できるはずもなく、セリーナはプレーの精彩を欠きます。対照的に大坂選手は落ち着いた様子でプレーをこなしていきます。

そんな中、セリーナはダブルフォルトやイージーミスを重ね、ラケットを叩き折ってしまい、それに対してもペナルティを取られます。

そしてその後も何度も主審や関係者に詰め寄っては審判が下した判定がいかにアンフェアであるかを怒鳴るように抗議を重ねます。

ラケットを折り抗議をするセリーナに対し主審はさらにペナルティを取り大坂選手にポイントを与えます。セリーナの感情はもう止まることを知らず、ついには泣き出してしまいます。

遂には稀なペナルティまで

もう試合どころではないメンタルのセリーナはさらに精彩を欠き、再度ラケットを破壊してしまいます。

この一連のセリーナの言動に対し、ついに審判は大坂選手に1ゲーム付与してしまいます。戦わずして1ゲーム付与される異常な状況に、そこにはすでに決勝戦のフェアなゲームは存在せず、セリーナに肩入れしている大勢の観客もヒートアップし、主審に対し怒号のようなブーイングを浴びせ、会場全体が大荒れに荒れます。

必死な抗議も虚しく。。

セリーナの抗議も虚しく判定は覆らず、セリーナは到底納得できない表情で試合を続けますが試合の流れは変わらず、大坂選手はその後も好調なサーブを中心にゲームを展開し、第二ゲームも6-4で取り勝利します。

勝利した大坂選手を待っていたのは

そんな異様とも言える状況で勝利した瞬間大坂選手は、嬉しそうなそぶりを一瞬見せたものの、サンバイザーで顔を隠して泣いてしまいました。

憧れの舞台で憧れの選手と決勝で戦うことができ、その上勝利までして最高な気分のはずなのに、その気持ちを何十倍も上まる異様な状況、観客からのブーイングは、とても彼女の中では処理できずに顔を隠して泣いてしまったのでしょう。彼女はただベストなプレーを貫いただけなのに、このような出来事が彼女の晴れ舞台を台無しにしてしまいました。

ブーイングの大多数は主審や関係者に向けたものだったでしょう。しかし「試合に集中したいから、セリーナと主審のやりとりを聞かないようにしていた」と言った彼女にとっては、そのブーイングはセリーナに勝ってしまった自分に向けられていたものと思ったかもしれないことを考えると胸が痛くなります。

あろうことか表彰式でも

完全にヒートアップした2万人の観客は表彰式でも冷めることなく、アナウンスが始まっても大ブーイングは収まりません。大坂選手はその状況下でまたもサンバイザーで顔を覆い泣いてしまいます。

ニュースやSNSで、観客のこのブーイングは主審や運営側に向けたもの、大坂選手に向けたもの等々情報が錯綜していますが、ブーイングした観客に何に対してしているのか聞かない限りは真実はわかりません。おそらくいろいろなことに対してブーイングがされたのかと思います。主には主審のジャッジが理不尽に感じたことに対して。また、セリーナのコーチに対して。セリーナの言動に対して。めちゃくちゃになってしまった試合自体に対して。そして実際に大坂選手へに対したものもあったと思います。

ブーイングが起きている時点でもうキレイごとではなくなっているし、心無い意思の元、発している人もいたでしょう。

その後、セリーナのインタビューにて

「もうブーイングはしないでください」という呼びかけや、

大坂選手の「皆さんセリーナ選手の応援をしていたのは知っていますが、こんな結果になってしまいごめんなさい」という言葉で、ようやくこのブーイングも収まり拍手に変わります。

一生懸命試合をし、優勝を勝ち取った20歳の女の子に謝らせてしまう、悲しい事態になってしまいました。

せっかく、大坂選手の夢の舞台での優勝や、前代未聞な快挙がこのような形で幕を閉じたことは残念でなりません。

好きな選手を熱狂的に応援し、ついヒートアップしてしまうのはわかりますが、試合終了後は勝者を讃えるのが真のあり方ではないでしょうか。

とは言え、観客をコントロールすることはできません。大坂選手は、今回の優勝を素直に喜び、今日ブーイングをした観客を黙らせるほど今後も一層活躍されることを願っています。

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